鳥取砂丘の東側に、浦富という海岸が広がっています。
砂丘地帯とはうってかわり、入り組んだ海岸線にそって、
大小さまざまな島が浮かび、奇妙な形をした岩や、口を不気味に開いた洞窟が、あちこちに散らばっています。ひとつひとつの島や岩は、
みなてっぺんに松の木を生やしていて、その眺めの共通性から、
山陰の松島と呼ばれています。
あひるたちは、遊覧船に乗って、なぎさ巡りをすることにしました。
河口近くの船着場から、すぐに外海に出ると、船は海岸線にそって、
ゆっくりと進みます。カモメたちがそのあとから追いかけてきます。
なるほど、音にきいたにたがわず、変化に富んだ、素晴らしい眺めです。
海岸線の大部分は切り立った崖で、その間に、白い砂浜も点在しています。
夏の盛りには、大勢の人々が、これらの砂浜で海水浴をするのだそうです。
こんな眺めのよいところで、水遊びをするのは、さぞかし楽しいことでしょうね。
去年、青海島で船廻りをしたときには、あまりの揺れに驚いたものでしたが、
今日はさほどでもありません。それでも、白い波しぶきが、
たえまなくおそいかかるので、しばらく甲板に出ていると、
ずぶぬれになってしまいます。
でも、砂丘地帯のすぐ隣に、リアス式の海岸が続いているなんて、
面白い現象ですね。鳥取には大きな川が流れ込んでいて、
山の上から砂を運んでくるので、それが積もり積もって、
あのような砂丘になったということです。砂地ですので、
梨を育てるのには都合がよいそうです。
これで因幡とはお別れですと聞いて、えかきあひるは、
お土産に白ウサギのまんじゅうと、いかの一夜干を買いました。
お酒の肴にぴったりだということです。さっきは書き忘れましたが、
鳥取では、砂丘の砂で作った、砂時計を買ったのでした。
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