あひるの絵本 |
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安芸の宮島:あひるたちの日本旅行中国地方篇 |
風光明媚な安芸の宮島は、広島から西の方へ、 バスに乗って三十分ほどいったところから、船に乗ってわたります。 船着場についたのは、お昼をだいぶ過ぎたころで、 あひるたちはみな、おなかがすいていましたが、 そのまま舟に乗って、島にわたりました。 島には、ひとりのおばさんが待っていて、 あひるたちを、厳島神社まで案内してくれました。 先頭になったおばさんは、おしりにスピーカーをぶらさげて、 そこからいろいろな説明を流します、 この島には、たくさんの鹿がいて、そのフンがあちこちに落ちています。 おばさんは、これをふむと、悪いウンがつくから気をつけなさいといいました。 アンちゃんあひるは、悪いウンがつかないように、 おばさんのおしりにぴったりついて、あるきました。 アンちゃんあひるには、この鹿おばさんが、たのもしく思われたのです。 平清盛がこの神社をつくったことは、みなさんもしっていますね。 当時、この島には、海賊が時より立ち寄るほかは、 人が住んでいなかったといいます。 拝殿のまえには、二ひきの獅子がならんでいました。 鹿おばさんは、あひるたちに、獅子たちの男女の見分け方を、教えてくれました。 股の間をのぞいてごらんというのです。 なるほどよくわかるようになっています。 おすのあひるたちは、かんしんしました、 めすのあひるたちは、まゆをひそめました。 |
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