あひるの絵本
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サビエル記念堂:あひるたちの日本旅行中国地方篇



瑠璃光寺の近くに、サビエル記念堂という、教会があります。

サビエルは、子どもの頃、学校の社会科の授業で習った、
イエズス会の宣教師さんです。日本の国の戦国時代にやってきて、
人々にキリスト教を布教して回りました。
また、この国の事情を、広くヨーロッパの人々に紹介したのです。

当時、山口は、京都と並んで、文化的な町でしたので、
サビエルもこの町が気に入って、長い間滞在したそうです。

シズちゃんあひるは,三十年前にも、サビエル記念堂を訪ねたことがありました。
今の建物は、そのときとは、全然違っています。それもそのはず、
昔の建物は、十年ほど前に、火事で焼けてしまったというのです。
昔の形に似せて、建て直せばよかったのにと、シズちゃんあひるは、
あまり気に入りません。だいいち、かたちが、清里のペンションみたいで、
ちっとも教会らしくありません。

でも、庭の片隅に、昔みたことのあるような、すてきな鐘がおかれていました。
シズちゃんあひるは、鐘からぶらさがっているひもを、ひっぱってみました。
すると、カランコロンと、いい音がしました。
タンちゃんあひるも、近寄ってきて、一緒に鐘のひもを引っ張りました。
鐘は、カランコロンカランコロンと、さらにいい音がしました。







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