あひるの絵本
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石手寺:あひるたちの日本旅行四国篇



あたりが暗くなりはじめるころ、道後温泉につきました。
道後温泉は、松山の町の外れにあります。四国一賑やかな温泉です。
松山は、昔、坊っちゃんが活躍したことで知られています。
また、俳句の達人子規もこの町の出身です。
松山は、子規のゆかりで、大勢の俳句作りを生み出しました。

ホテルに入る前に、石手寺というところに立ち寄りました。
四国巡礼の札所の一つで、とても古いお寺だそうです。
なんでも、聖武天皇が八世紀のはじめに建てさせたものだそうで、
歴史が古いだけでなく、残されている建物もみな、古いものばかりです。

お寺の正門は十四世紀のはじめごろのもので、
左右一対の仁王像は、運慶一門の制作になるものだそうです。
その門に、大きなわらじが飾ってありました。
このわらじに足をつけると、旅の疲れの痛みが消えるといいます。
シズちゃんあひるは、足が痛くて困っていましたので、
早速わらじに足をつけてみました。

また、境内の一角には、由緒のある木の幹がおいてありました。
武運にききめのある木で、これに兜をふれると、槍で突かれても、
刀で切られても、死ぬことはないと書かれてありました。

ハヤさんあひるは、兜の代わりに、かぶっていた帽子をとって、
この木にこすりつけてみました。あんちゃんあひるには、
帽子がありませんでしたので、あたまをじかにこすりつけました。







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