あひるの絵本
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暑さにへたる上野動物園の北極グマ




サル山の隣には北極グマの住処があります。数の割には大きな面積を享受しています。せまいところでは、生きられないのかもしれません。大規模な岩場のほか行水用のプールもついていて、機嫌のいいときには、そこを舞台として、色々なパフォーマンスで子供たちを楽しませてくれます。小生も、上野動物園でもっとも好きな動物の一つです。

この日は、正面から眺められる舞台にシロクマの姿がみられなかったので、暑さにへたれて、冷房の効いた屋内に非難しているのかと思ったのですが、舞台の脇の控えの間に回ったところ、観客にお尻を向けた姿で、じっとしているのが見えました。上の写真は、その様子を写したものです。壁を前にしてじっとしたきり、動く気配がありません。



よくよく目をこらして見ると、壁に空いた隙間に首を突っ込んでいるようです。その壁は、表舞台との間にあるので、シロクマがそこに首を突っ込んでいるのは、舞台の様子が気になるからでしょうか。それともただ、首を突っ込むことで、多少とも暑さをしのごうというのでしょうか。シロクマの生態に詳しくない小生には、なんともわかりません。



ずっと横手の方へ回り込むと、壁の穴が正面に見え、そこに首を突っ込んだシロクマの後ろ姿が見えます。大きなお尻をびくともさせず、ひたすら穴に首を突っ込んだままです。まったく動こうとする気配がありません。隣には、シャワーの仕掛けがあって、それを浴びれば、多少は暑さを和らげることができると思うのですが、シロクマが動く気配はまったくありません。



反対側に回ると、シロクマが穴に首を突っ込んでいるさまが身近に見られます。深々と首を突っ込んだまま、じっとしています。どういうつもりなのか、あらためて気になります。なお、シロクマはほかにもいるはずですが、この日は、この一頭しか姿を見せませんでした。他のシロクマたちは、暑さを避けて、冷房の効いた室内にいるのでしょう。





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