あひるの絵本
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萩:あひるたちの日本旅行中国地方篇



夕方近くになって、萩の町にやってきました。
萩は、いうまでもなく、長州藩の城下町だったところです。
幕末には、尊皇攘夷の志士たちを、多く輩出し、その人たちが中心になって、
明治維新を実現したことは、今更説明の必要がありませんね。

そういうわけで、志士たちが多くすんでいたという、武家屋敷街を訪れました。
思っていた以上に、質素なたたずまいの一画です。
たいして広くはない地域に、狭い道が何本か通り、
その道沿いに、毛利の殿様の、家来たちの屋敷が、建ち並んでいます。
屋敷といっても、そんなに立派なものはありません。
みな、こじんまりした、木造の平屋ばかりです。

屋敷によっては、中に入るために、お金を払う必要のあるところもありますが、
ただで見せてくれるところもあります。
桂小五郎の屋敷には、ただで入ることができました。

人のよさそうなおばさんが、案内してくれました。
おばさんによれば、小五郎はハンサムで、背も高く、
百七十五センチもあったそうです。家の鴨居は、当時の標準で、
百七十センチですから、小五郎はいつも、背をかがめて、
家の中を歩いていたそうです。

ハヤさんあひるとヨコちゃんあひるも、小五郎に劣らない大男ですので、
やはり背をかがめながら、見物しなくてはなりませんでした。

この絵は、菊屋横町というところを描いたものです。
菊屋は、毛利の殿様に、軍資金を用立てた商人ですが、
特別に、武士と門を並べることを許されたといいます。
商人の家らしく、ナマコ壁が印象的ですね。







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