あひるの絵本 |
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大根島:あひるたちの日本旅行山陰篇 |
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中海の東のはずれに、大根島という、小さな島が浮かんでいます。 景色がよいのと、高麗人参の産地として、有名なところです。 バスが島に着くと、あひるたちは、大きなボタン園に案内されました。 そこの食堂でお昼ご飯を食べるためです。 食堂の広間には、アルコール漬けの人参を入れたガラス鉢が、 たくさん並んでいます。みな丸々と太り、無数のひげを生やしています。 ここまで大きくなるのには、数年から十年近くもかかるそうです。 あひるたちは、人参のジュースをご馳走になりましたが、 なんとも不思議な味がしました。それでも、ここの人参は、 品質がよいので人気が高く、中国や台湾のほか、 本場の韓国にも輸出されているのだそうです。 島の名前の大根とは、本当は、この人参のことをいうのだそうです。 人参を栽培していることが知られると、泥棒たちがやってきて、 盗んでいく恐れがあるので、大根と名を偽って、 カムフラージュしているのです。 食事が終わると、あひるたちはボタン園を散策し、外に出て、 明媚な風景を堪能しました。目の前には、伯耆大山が青くかすんでみえます。 山陰で一番の信仰の山です。中海を前にして、神々しい姿に映りますね。 冬には雪がつもって、スキー客でにぎわうそうです。 中海は、今では湖ですが、出雲国風土記が書かれた頃は、 日本海に広く開いた湾でした。当時は今より気温が高く、 水面が上昇していたのです。この湖を埋め立てて、 八郎潟のような干拓地にしようとする計画が、最近まであったそうですが、 幸か不幸かその計画は座礁して、中海は今でも、 大山の姿を水に映し続けているのです。 島のお土産に、えかきあひるは、ボタンの苗を一株買い求めました。 この島は、ボタンの産地としても、有名なのです。 人参をお土産に買ったペンギンさんも、何羽かいたそうですよ。 |
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