あひるの絵本
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上野動物園の猛獣トラ




上野動物園にはかつて多くの猛獣がいたと記憶しますが、いまではトラだけになってしまったようです。絶滅が危惧されて、動物園といえども、入手することが困難になっているためかもしれません。そのトラは、東園の東のはずれ、サル山の反対側にあります。


ガラス張りの部屋がトラの住まいです。部屋の中は熱帯のジャングルに模した作りになっています。このトラはスマトラトラなので、ジャングルが故郷なのです。そのジャングルの樹木に隠れるように潜んでいるのは、暑さを避けるためでしょうか。もっともこの部屋は閉じた空間なので、空調が聞いているとは思いますが。



よく目を凝らして、トラの姿を注視しました。トラはじっとして動きません。トラについての小生のイメージは、たえず神経質に動き回っている姿が印象的でしたので、こんなふうに寝そべっているのは、ややだらけたふうに見えます。



トラはあいかわらず、動く様子が見えません。ひたすらかがみこんでいます。別の場所に、食いちぎった動物の足が見えましたので、おそらくそれを食った後で、満腹になっているのでしょう。あるいは昼寝をするつもりなのかもしれません。



部屋の反対側に回ってみると、トラは大きな木の陰へと移動していました。小生が場所を移動している間に、トラも移動したのでしょう。





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