あひるの絵本
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松陰神社:あひるたちの日本旅行中国地方篇



三日目の朝、松陰神社を訪れました。
吉田松陰は、二十台の若さで、死罪になったのですが、
明治維新を語る際には、忘れることのできない、功労者です。
というのも、彼の作った松下村塾に、長州の多くの若者が学び、
それらが後に、明治維新政府の中枢を担うようになったため、
彼らの師匠であった松蔭は、時代の英雄に祭り上げられたからです。

この神社は、松下村塾のあった地に、後に建てられました。
敷地の一画には、松蔭の実家の建物と、松下村塾の建物が
保存されています。塾の建物は、以外と小さく質素です。平屋ですが、
天井裏には、松蔭が講義の合間に昼寝したという部屋も、もうけられています。

神社を出た後、萩焼きを売る店と,ふぐのかまぼこを作る工場を見物しました。
工場に着くと、威勢のいいおじさんが飛び出てきて、
みんなを案内してくれました。口上が時代がかっていて、とても面白いのです。
さあさあみなさん、萩のかまぼこは天下一、ここでしか買えないよ、
みなさんは関東からおいでなさったな、さあさ、心は関東、お金は萩、
かまぼこを、たんと買っていっておくれ、といった調子なのです。
あひるたちは、つられて、かまぼこを買いました。

あひるたちのあとに、堺からきた人たちが着きました。
すると、おじさんは、その人たちを相手に、さっそく、
心は堺、お金は萩、と始めました。
あひるたちは、腹を抱えて、笑ってしまいました。

 萩焼の店では、立派な焼き物が、たくさんおいてありました。
ハヤさんあひるは、奥さんあひるのために口広花瓶を一つ、
お友達のために、鶴首花瓶を一つ、買い求めました。







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